「おかえり」


ドアを開けてくれた優しい笑顔に、満面の笑顔で答える。


「睦美、今日はもう遅いから外で食べる?」


今日は、仕事が長引いたので20時を過ぎていた。


さすがにこの時間から夕食を作るのもしんどかったので、外食することになった。


目的地は、雄哉さんのお店。


ここ最近、雄哉さんのお店に入り浸っているから、「またお前らか」なんて呆れ顔をされる。

それでも最後には「ごゆっくり」と笑顔で去っていく。


私たちはと言うと、仕事の話をしたり、くだらない話で笑い合ったりしながら食事を済ませた。


そして、


「じゃぁ、明日、仕事が終わったら迎えに行くから」



そう言って、私たちは別れた。