そこからはとても早かった

麗と二人でわたしが所属している茶道サークルの和室で語り合うことが増えた



だけど私はもっと彼氏に目を向けるべきだった、

今ならそう思うのに




あのときは麗という新しい友達にかまけて彼を、見失ってた





彼こと、直也のことを私は“ららちゃん”と呼んでいた




高校の卒業式で告白されて、その後すぐ金髪に染めた彼を


ちゃらいな


と思ったことが始まりで

ちゃらちゃん→ららちゃん

といった具合に愛称で呼んでいた


6月にはいったころから、ららちゃんとはだんだんうまくいかなくなっていて、


そんな彼よりも気軽な麗に引かれた
もちろん友達としてだけど



これは自慢になってしまうかもしれないがその頃私のことを好きだといってくれる男の子がいて、



調子に乗った私がららちゃんに電話でそれを話してしまって関係は悪化した