はじめにいっておかなければならないのら
この話に
落ちはない
たぶん、たぶん
何故ならこれから書き留めることになるのは
嘘いつわりない真実だから
本当の話
実話というべきか
私はこの恋に未来がないのはわかってる
だから
たぶん落ちはない
まあ実話であるかどうか
それさえもわかったもんではないが
…それにしても
相変わらず私の携帯は私の意図する人からの連絡を知らせない
当たり前、か
麗が私に連絡をしないのだから
私の携帯が受信するわけない
麗、その男は'れい'なんて名前似合わない
そんな繊細な名前の似合う男ではない
平気でなんとも思ってない女を
'好きだ'
の一言で惑わし
そして
抱く
そんな男だ
そしてそれにだまされた私も
馬鹿で愚かなどうしようもない
女だ