『そうですね…早かったですね!』

『夏海!敬語はやめろって!何か堅苦しいから嫌だ。』

『はい…じゃなくて、うん。』

『ぷぷぷ、、夏海ってほんとに面白いよな。』

『笑わないでよー!』

『はいはい。あ、聞きたいことあるんだけどさ。』

『え?何?』

なんだろう…。

『お前って好きな奴とかもう出来たのか?』

えー??言えないよ…。

『い、いますよ?一応ね。』

『そうなんだ…答えてくれないだろうけど、誰?』

『そんなの言えないってば。』

『だよな!わるかった。』

『いいよ、別に。あ、祐樹はどうなの?』

祐樹って呼び捨てにしちゃったけど、大丈夫かなあ?

『あ!今、祐樹って言っただろ?初めてだな♪』

『言ってないってば!それよりどうなの?』

あたしは恥ずかしくって顔なんて見えてないのに赤面していた。

『俺はー…。いるよ!可愛い子だよ!』

いるんだ。それが普通だよね?好きな子くらいできるよね...。

『そーなんだ。あ、もう眠いから切っていい?』

『あ、ごめんな。じゃあ、おやすみ。』

『おやすみ…ツーツーツー…。』

電話、あたしから切っちゃった…。