『あはは!先輩って面白いですね♪』

すぐに返事が来た。

『本当に?俺、人に面白いなんて言われたことないし!』

それから11時頃までいろんな話をした。

先輩とのメールはすごく楽しくて毎日した。

授業が始まって2週間がたった。

あたしは祐樹先輩が好きになってた。

学校の廊下で話す訳でもなくて会ったりする訳でもない。

ただ何でも話せる相手になって、優しくて面白くて頼りになる先輩が好きになった。

先輩は部活に入らずバイトにあけくれていたらしい。

その日は何の予定もなく加奈と途中まで一緒に帰ることにした。

「夏海、最近楽しそうだよね!何かいいことあった?」

「そう?まあねーうん。」

あたしと加奈は何でも話せる関係になっていた。

漢字でかくと親友ってやつ。

美都は親の事情で転校してしまった。

たったの2週間だったけどすごく楽しかった。

美都とは今でもメールで連絡を取っていてたまに遊んだりもした。

「夏海!あんた恋してるでしょ?」

「な、なんでそんなこと分かるのー?」

加奈は何でも分かってくれるし、あたしが言う前から分かってることもある。

「最近きらきらしてる!で、誰なの?」

ちょっと迷ったけど加奈に言うことにした。

「祐樹先輩だよ。」

「…あ!夏海と一緒の日に転校して来た人?」

「そうだよ♪」