放課後。 「じゃあなー、長崎!」 「あー、、うん」 そうして榎本は、もうすぐ引退というバスケ部の練習に行った。 「あ、榎本ばいばーい!」 「おー」 廊下から、隣のクラスの女子の声がきこえてくる。 そして思う。 あー、うんってなんだ!私。 もーちょいあの子みたいに、明るく言えないもんかな… 「…ばいばい。」 小さな声で、つぶやいた。