出会いは通う高校の図書室だった。
元々本が好きだったヨウコは、暇さえあれば図書室に足を運んでいた。
そんな読書を楽しんでいた高1の春、恋をした。
相手はサッカー部の先輩だった。
そして、失恋をした。告白し、呆気なく玉砕。泣いて泣いて泣きはらしてしばらくしてのことだ。
今度は図書室で王子様を見つけた。
何年生かもわからない、知っているのはミカサという名前だけ。
なのに、どうしてだろう。
こんなにも胸が苦しいのは。