ーキーンコーンカー……

ーガラッ


「セーフッ」

いちいち校門から校舎まで遠すぎるんだ

よ!この学校!

誰がこんなにムダにでかい学校つくった

んだか。

あれからギリギリ門が閉まる前に校門に

入ることができたあたし達。

ていうか今日の朝いつもより寝坊したの

はアイツのせいだ。

絶対に恨んでやる!

当の本人をみると最近話題の月9の主題

歌を鼻歌でのんきに歌って席についてい

た。

なんかめちゃムカつくんですけど⁈

どーせ今日の授業は聞いても頭に入って

こないだろうし寝よ。

そう思い込んで机に着いた途端、

顔をふせた。

おやすみなさー


「何寝ようとしてんのー?」


へ?

誰よあたしの睡眠の妨害しようとする

ヤツは!

「なんだ、亜美かぁ」

「なんだってなんだい?杏莉ちゃん。」

「す、すみましぇんでした!」

この子は福士亜美。

クラスの委員長をつとめているしっかり

者!幼稚園からずっと一緒のなんでも話

せる親友です。