グラスを割ってアユミママに怒られたり、お客さんにお尻触られて睨んじゃったり、片づけに追われたり。

自給が高い分、キツイ部分がたくさんあった。
当たり前のことだとはわかっていた。

でも気前のいいお客さんがいたり、アユミママの母親もあたしと似た母親で、アユミママには精神的にもお世話になっていた。

お金には充実した毎日が続いていた。それでも
ただただ、母を憎み、愛してくれない祖母と何も知らない父との生活が私を孤独にしてゆくことは何一つ、変わらなかった。