「そろそろかえるか!」
時刻は7時!
俊太の声で皆いっせいに立ち上がった!

でも、私だけ、私だけは立ち上がることができなかった。

家に帰ったらまたあの恐怖で苦痛の時間が始まる。

どうせならいっそ家出したい。

「栞織どうしたー?」
直也が心配して声をかけてくれた。

「ううん。 なんでもない!
さ! かえろっか?」
皆には迷惑をかけたくない

だから笑顔でふるまった!