とりあえず
拾って箱に戻すけど、
私以外にも部員のみんなが写っていて
部活動の何気ない写真がたくさんあった。
だけど、割合的に
自惚れじゃないなら、ほとんど私の写真で……。
そして最後の1枚、
なぜがそれだけ透明の袋に入っているのを拾って――
「え、これって……」
そこには、
驚いたように目をキラキラさせている、
中学生のときの私。
「うわあ、もうマジでごめんっ!!」
先輩は恥ずかしそうに腕で顔を隠す。
アルバムにはなかった、
私が探してた写真。
先輩の私物として管理されてたなんて……
もしかして、
私、自惚れちゃってもいいんですか?
「先輩……、
前に伝えた時は
先輩勘違いされてましたけど、
私、
門脇先輩のことが好きなんです。
初めて写真を撮ってもらって笑いかけてくれたこの日から
ずっと、私の初恋なんです!」