最初からちゃんと聞いておけば

先輩と言い合わなくてもよかったのに。


恋ってやっぱり盲目になっちゃうんだな。


でも、誤解でよかった。

私にもまだチャンスあるってことだよね。



「あっ、そういえば先輩!」

誤解も解けて

テンションが高いまま先輩にさっき思いついた案を伝える。


「うん、それいいねっ!」

「ですよね!私が中学生の時にオブジェを見て

この学校の生徒ってこんなに笑顔いっぱいで素敵って思ったんです!

それに、先輩は忘れてると思うんですけど、

私先輩に写真撮ってもらって、

自分ってこんな生き生きした表情できるんだって!

その気持ちをみんなに感じてほしくて思いつきました」


「うん……うん、いいと思う!

早速取り掛かろう!」


文化祭までもう残り少ないし、

私もどんどん積極的に動かないと!