「ん?」

と首を傾ける先輩に

思い切って気持ちを伝える。


「私、写真部が写真が、

そして先輩のことが好きです!

色々悩んでしまったけど、

先輩が美涼先輩と付き合っていても

一緒に写真撮ったり文化祭成功させたりしたいです」


言い終わると

嬉しそうに顔をふにゃっと崩す先輩。

その顔にキュンとすると

「俺もだよ」

優しい先輩の声。


え、嘘、先輩……


「俺も写真が、

そして小坂さんも部員もみんなも好きだな」



うわぁ、多分恋愛感情として伝わってないやつだこれ!


……うん、でも先輩が優しく笑ってくれたから

これでいいんだ。


「はい、そうですよね!」


「うん。

あ、それと小坂さん、松本と俊也はまだ付き合ってないよ?」


え……?

美涼先輩と、斉藤先輩?


何の話かわからなくて不思議に思うと


「さっき『先輩と美涼先輩が付き合っていても』って

言ってたでしょ?

でも2人は両思いに見えて

両片思いだからさっ」


面白そうにくすくす笑う先輩。


え、美涼先輩と斉藤先輩が両片思い!?



「小坂さんもあいつら見て気づいたんだよね?

やっぱり周りにはバレバレなんだ」