代々続いてきたこの部活を
絶対に失くしたくない。
そんな思いが先輩たちから伝わってくる。
だからこそ私も、
一生懸命自分にできることをやろうと思うんだ。
そして、あわよくば
門脇先輩と…………―-
『小坂さん、いや、杏莉。
こんなに写真部のために尽くしてくれるなんて、
キミはなんて魅力的な女性なんだ。
俺と付き合ってください!』
『えっ……先輩!そんな!
はい、……よろこんでっ!』
――――なぁんてことがあったりして!!!
うふふふ。
先輩が喜んでくれるといいなー。
なんて思いで先輩のほうを見ると、
咄嗟に目が合う。
…………っっ!
私を見てどうしたの、というように
にっこり笑う先輩にやられました。。
「何気持ち悪くにやけてんだよ」
隣でぶち壊しな池田の声のせいで
現実に戻されると
会議はなかなか難航中のようだった。