「あ、うん……行きたいんだけど」
ちらっとみんなの方を見ると
「残り私たちやっておくし部活行っておいでー」
多分さっきのことを気にしてか
優しくしてくれるみんな。
「う、うん」
それに甘えて
部活へ行くために支度をする。
いつもだったら早く部活に行きたいって
わくわくするのに
今日はもやもやが消えなくてなんか変な気分。
「じゃあよろしくね!」
「はいはーい」
みんなに手を振って教室を出る。
「行くか」
壁に寄りかかってた池田が私に気づいて
2人で歩き出す。
「お前なんかあった?」
そんなにわかりやすい顔でもしてたのかな。
とっさに頬をさわって
「な、なんでもないよ!」
否定する。
自分でわからない感情を
人に説明するのは難しいな。