「そうですか」

満がそういうとその人はほっとしたように

肩が下がった。


「こ、この後もたくさん楽しんで行ってね!じゃあ!」

慌ててそう言い残すと

ささっとどこかに行ってしまった。


「あっ、写真部さん!」

私がそういうと、

「何かあったの?」

と満が不思議そうに私を見る。


うん、今決めた。


「私、絶対この高校入って

写真部入る!!!

そんであの人と絶対また会う!!」


その後の私といえば、

ひたすら受験勉強。


偏った理由で志望する私を心配する満も

総合的に考えて

同じ高校を受けるみたいで、

2人で頑張って、


ついに……、


「受かった!!春からあの人に会える!」

「お互いおめでとうー。

でも言いにくかったんだけど、

あの人この春卒業だったら

どうすんの?」


「あ……」――



――そんな当時の不安もよそに、

私は無事門脇先輩と再会。


一緒に部活を出来る毎日が

とても幸せなわけです。


……でも、だからやっぱりおかしいんだよ。

あの時の写真、

現像してないのかな。


それとも、捨てられちゃったりとか……!?