「あ、そーだ。今日、私、飲み物持ってくるの忘れちゃったんだよね。まだ時間あるし、自販機まで付き合ってくれない?」



羅菜が申し訳なさそうに両手を顔の前で合わせる。



「うん、全然いいよ!私のジュース買っちゃおうかな~」



「よし、じゃあ行こう!」



お財布を持って、私と羅菜は教室を出た。



「なににしようかな~」



「私、緑茶にしよーっと」



羅菜は緑茶のボタンを押す。



「じゃあ私はぐんぐんヨーグルトにする!」



ジュースを買って、少し鼻歌を歌いながら教室へと向かう。



「そういえば陽莉。食堂のメニュー、増えたらしいよ」



「えっ!?そーなの!?」



他愛ない話をしながら廊下を歩く。



すると―――