「じゃあこれでHR終わります。解散!」



担任の声で自分の席を離れると、私は朔空くんの席へ。



「朔空くん!行こう!」



「おう」



カバンを持って2人で教室を出る。



「期間限定のフレーバー楽しみ~!」



「俺もそれ頼もうかな」



「うんうん!一緒に頼もう!」



他愛ない会話をしながら、駅前に向かう。



「そうだ、玲に寄り道して帰るってメールいれていかないと」



なんで玲ちゃんにいちいちそんなこと言わなきゃいけないんだろう。
なんだか玲ちゃんの方が彼女みたいだな、なんてまた嫉妬してしまう。



「玲ちゃんに報告しないといけないの?」



「アイツ寂しがりやで心配性だからさ。一応な」



「そう、なんだ……」



朔空くんが普通に答えるから、なにも言えなくなった。



勝手にヤキモチ焼いてる私って……。