「朔空ー、玲ちゃーん、ごはんよー!」



母さんの声が1階から聞こえてくる。



「はーいっ!朔空、行こ!」



「おう」



俺と玲は階段を駆け下りて、食卓につく。



「今日のごはんはね、玲ちゃんの好きなミートソースよ!」



「わぁ……!おばさんの料理、大好きだから嬉しいですっ!」



「玲ちゃんと久々に会えたから、気合い入れて作っちゃった!」



母さんは昔から玲のことを気に入っていて、今日久々に会えたことをすごく喜んでいる。



「すみません、突然預かってほしいなんてワガママ言っちゃって……」



「お父さんの出張中の間ぐらい、いいのよ!玲ちゃんなら大歓迎!お父さんもきっと喜ぶわ」



「ありがとうございます……!」



玲も嬉しそうでよかった。
やっぱり玲は笑っていないとな。



「ささ、食べましょ」



「「「いただきます」」」



3人で手を合わせて、晩ごはんを食べ始めた。