「ほんとだ……」
「自分が思ってる以上に、陽莉が好きなのかもな」
「ふふ、嬉しい」
嬉しさで抱きしめ返した。
「朔空くんの匂いがする……」
朔空くんのに匂いは優しくてすごく安心する。
大好きな匂いだ。
「……っな、なに言ってんだよ」
「このままずっとぎゅってしてたいなぁ」
……って、私ってばなに言ってんの!!!
ヘンタイじゃん!
バカバカー!!!
「陽莉、今なんて……」
「っあ、ご、ごめん!さ、学校行こう!」
「おい、もう1回言えよ!」
「絶対言わない!絶対!」
私は逃げるようにさっさと歩いた。