「今日は?」



「今日か。うん、そうしようぜ」



「やったー!」



嬉しくて朔空くんの手をぎゅっと握った。



あぁ、幸せだ。
ずっと朔空くんとこんな風に手を繋いで、他愛ない話をしていたい。



「で、今日は作ってきてくれた?」



「え?」



「お弁当。すっげぇ楽しみにしてたんだけど」



「……覚えてくれてたんだ!作ってきたよ!」



今日、朝5時に起きて作ったんだ。
包丁で手を切っちゃったけど無事に完成したんだ。



「頑張ってくれたんだな」



と、朔空くんは絆創膏だらけの私の手を見る。



「えへへ、包丁使い慣れてなくて切っちゃって……」



もっと器用になりたいな。
そしたらもっと凝ったお弁当作れたのに……。