「俺は絶対陽莉以外の女のところに行ったりしねぇから。興味ないし」
「朔空くん……」
「ほら、拗ねてんじゃねぇよ」
と、朔空くんは笑って私の両頬をつまむ。
「ひゃめてひょ~!!!」
「あはは、陽莉面白れぇ顔」
朔空くんの優しさに胸がキュンとした。
そして少しホッとした。
でも、やっぱり不安は完全には消えなくて。
朔空くんには絶対に言えないけど。
朔空くんの言葉を信じよう。
「さ、学校行くぞ」
「うん!」
私と朔空くんは自然と手を繋いで、学校へと向かった。
「朔空くん、アイス今度いつ行く?」
「あー、そうだな。どうしよっか」
今度こそは絶対に行きたい。