「べ、別に見てねぇし」
「ウソ!絶対見た!」
ごめんなさい、バッチリ見てしまいました。
つーか、理性吹っ飛びそ……。
「お前の下着がピンクとかそんなの知らねぇから」
「……っ!ほら!やっぱり見たんじゃん!!!」
俺の言葉に顔を真っ赤にしてその場にしゃがみ込む。
「朔空くんのヘンタイ!バカバカバカ!」
「……ったく、そんな怒んなよ」
「はぁ~……もうお嫁にいけないかも……」
「なに言ってんだよ。俺がお前を嫁にもらうから安心しろ」
イヤっつっても絶対陽莉は離さねぇし。
「……ばっ、バカ!なにカッコつけたこと言ってんの!バーカ!!!」
「……本気だって言ったらどーする?」
「へ!?」
俺の真剣な表情に動揺を隠せない様子の陽莉。
ほんとコイツ、いちいち反応可愛すぎ。
「ウソに決まってんだろ、バーカ」
俺は冗談っぽくそう言って、自分の着ていたジャージを脱いで陽莉の背中にかけた。