俺は、ただ黙ってユリを見つめ…
握りしめている手に力を入れた。
俺は、本気だ…
ユリ、嫌ならここで断れ…
俺は、ユリの気持ちを尊重する…
俺の言いたいことがユリに分かったのか…
ユリは、俺に一瞬微笑んで…
「はい!
私は、ソウさんとお付き合いしています!
逞さんは、私たちに協力してもらっただけです!」
マスコミ連中に、はっきりと言った。
『そっか…
だから、ユリさんは逞さんとの交際を否定してたのですね…』
『ソウくんとユリちゃんが…
これは、大スクープだぞ!』
『おめでとうございます!』
俺とユリは…
良くも悪くも、これで周りの奴等から付き合っていると分からせた。