~ ユリ 視点 ~
「離して…っ!」
私は、抱き締めてくる逞を突き飛ばした。
「なんでだよ…
俺にしとけよ…
ユリの本当の性格も俺は受け入れてやる。
絶対にソウさんより愛してやる自信ある。
今すぐ、ソウさんと別れて付き合えなんて言わねぇよ。
待ってるから。」
「なんで、そこまで私を……」
分からない…
なんで、そんなに…
私のことを…
「……………好きだからだろ…
他に何があるんだよ…」
私は、このとき少しドキッとしてしまった…
逞が、いつものニヤけた顔ではなく…
真面目な顔して私を見ていたからだ。