「ふざけんのも、いい加減にしろよ」
要が、いつも以上に低い声で俺を睨んでいた。
「俺は、お前に憧れてこの世界に入ったと前に言ったよな。
健斗さんに、スカウトされて…
お前の写真を見せられた。
衝撃的だったよ。
こんなにカッコイイヤツが馬鹿なことしてる写真。
あんなの今まで見たことなかった。
自分の素を出してるって感じで…
こんなヤツいるんだって思ったよ。
だから、お前に憧れてこの世界に入ったのに…
てめぇは、あの写真と全然違っていた。
他の奴等と同じクソみたいな写真を撮られ続けていた。
そんときから、俺はお前が嫌いになった。
憧れのヤツが憧れでなくなった。
どんな気持ちだと思う?
ふざけんじゃねぇよ!」
健斗から俺に憧れて入ったヤツがいると聞いて…
楽しみにしていたら、コイツだった。
俺を見た瞬間、コイツは俺を睨んでいて…
こんなヤツが本当に俺に憧れてんのか!?と思った。
それで、今の関係になった。