「………っ…

誰のせいで、こんなことになってると思うのよ!」


「お、おい…ユリ…

もう少し、声を小さくしないと…」


『どうかしましたか…?』


周りにいた奴等が私が声を張り上げたから気にして近づいてきた。


「す、すみません~

ちょっとした、痴話喧嘩ってやつで…」


『そ…そうですか…』


逞が周りの奴等をフォローしていた。


私は、総夜をチラッと横目で見たら…

総夜は、気にしないみたいに撮影を続けていた。


なんでよ、総夜…

なんで何も言ってこないの…


なんで、そんな冷静にしてられるの…

やっぱり、私とは本気で付き合ってなかったの…


「あ、おい…ユリっ!」


私は、その場にいたくなくて逞を離してスタジオから出た。