私は、逞からも周りの奴等からも逃げられなくて、なかなか総夜のとこに行けなかった。


『じゃあ、30分休憩しようか。』


「はいっ!」


よし、これで総夜のとこに行ける!


総夜も休憩に入っているらしく、色んなヤツ ( もちろん、女 ) と楽しそうに話していた。


「ソウさんっ!」


「あっ、ユリさん。

おはようございます。」


総夜は、いつもの裏の笑顔で私を見て言ってきた。


「ソウさん!話が…「ユリさん。逞さんとお付き合いしてるそうですね。

おめでとうございます。」…えっ…」


総夜、何を言っているの…


「ソウさん!お願いです!話を…「すみません。俺、今から撮影なので…」


総夜は、カメラマンに呼ばれて撮影を再開した。


「あぁ~

ユリを避けてるな、あれは…」


逞は、私を肩を抱いて小声で言ってきた。