「えっ、何?ハジメなら、そこだけど?」


俺は、ハジメを指さして地味女に言うと…


「私は、あなたに用事があるんです!」


俺の腕を強く握りはっきりと言ってきた。


えっ?なんで俺?

ハジメなら、ともかく俺…?


「あの、前は助けていただいてありがとうございました…

あのとき、ちゃんとお礼もしてなかったから…


あなたを捜してたんです。

学校は分かったんですが…
なかなか、あなたを見つけられなくて…」


「………えっと、誰?

俺、あんたを助けたことあったっけ?」


マジで覚えてない。

俺って本当にソウのとき以外は記憶力なさすぎだな。