「そっか!よかったね!おめでとう!」

「ありがとう!付き合えたのは亜美のおかげでもあるんだからね!」

あたしの…おかげ…

胸が痛くなった
心から喜べない自分がいることがわかった。けどこの感情が何なのか私にはわからなかった。

最後の日

朝にゆらと伊藤龍から報告があると言われてみんなで聞くと
やっぱり付き合うことになったと言う知らせ。

みんな驚いていたけど
おめでとうって祝ってあげた

その日はゆらと伊藤龍の二人の世界になっていて余った三人でビーチボールをして遊んだ。

なぜだかすごい楽しくなかった

帰る前に西条くんに大丈夫?と聞かれたが心配かけれなくて大丈夫だよと応えた

なんだかすごく辛くて胸が痛い

帰りの車では寝てしまった

起きるともー着く前だった

あたしそんなに寝てたんだ……

「あ!亜美おはよ」

「おはよ」

「もー着くって!」

「あ、うん。わかってるよ」

なぜだか笑顔がひきつる

それに気づいた西条くんが
着いた後話そう?って言ってきてくれた

そしてみんなとお別れして
西条くんと話すことになった

近くの公園に行き
ベンチに座る

「朝から様子おかしかったけど…どーかしたの?」

「よくわかんないんだ」

この気持ちがなんなのか
私はなんでゆらと伊藤龍のことが
気になるのか

そのことを西条くんに話してみると

西条くんは少しびっくりした顔であたしを見た

「それってさ……」

西条くんの言葉にあたしは
身動きがとれなくなった