「よかったぁ～体育に行く前に確認して。
このままじゃ、また笑われてたよ。」
なんて、独り言を言いながら、急いで体育館へと足を運んだ。
しかし、曲がる視界でどんっと誰かとぶつかってしまった。
私はよろけて後ろに倒れそうになったが、腕を引っ張られて態勢を元に戻す。
「あ…すみません。大丈夫ですか？」
と私は顔を上げて、話しかけた。
するとそこには、いかにもモテそうなかっこいい男の人が立っていた。
髪は黒に近い茶色で整った顔。鼻筋も通っていてすごくかっこいい…。ネクタイの色からして、三年生かな…。
私達の学校はネクタイの色で学年別になっている。一年生は緑、二年生は赤、そして三年生は青、と…。
つい、その三年生に見とれていると、相手は口を開いた。