「美咲ちゃん、数学の時間は大変だったね」
と莉緒ちゃんは言った。
「うん、あそこで当てられるとは思ってもみなかったよ…」
と苦笑いをしながら、私は言う。
「どうせ、生徒会のこと考えてたんでしょー?」
亜沙美は感が鋭い。図星をつかれた私は亜沙美に対して、何も言えない。莉緒ちゃんは笑ってるし。

そうしているうちに、チャイムが鳴り、私達はやっと我に返る。
「チャイムが鳴っちゃったよ。急いで行かないと怒られるよ」
と莉緒ちゃんは心配していた。
「めんどくさいけど、行こっか」
あくびをしながら、亜沙美は応える。
「あっ!私はトイレに行ってから行くね!先に二人で行ってて!」
2人には迷惑をかけたくないから、先に行っててもらおう…。
「うん、わかった!なるべく急いで来てね!」
「早く行かないと、あの鬼に怒られちゃうよ」
と莉緒ちゃんと亜沙美は言った。
お…鬼って…先生のこと言ってるんだと思うけど…。
「うん、急いで行くからね!」
二人にそう告げて、走ってトイレに向かった。
トイレに着くと、急いで髪を整える。こんなにボサボサだったなんて…