一度起立して挨拶をしてから、着席をする。それがこの学校の日課なのだ。
先生が話しを始める。いつも通り勉強の話だ。私は窓を見ながら、その話を聞いていた。
「もう二年生になったんだ。そろそろけじめをつけて、家でも勉強するように！それと、少し先の話だが、たちあい演説会に向けて生徒会の候補と推薦を決めないといけなくなる。誰かなってくれる人はいるかー？」
大きな声を出しながらみんなを見るが、誰も手を挙げない。
するとバッチリ先生と目が合ってしまった…。
「そうだ！美咲！よかったらお前が生徒会の候補か推薦をやってくれ！」
えっ？いきなりすぎて、どうしたらいいかわからない。慌てて
「無理です！」
とつい強く言ってしまった。
しかし先生はひるむことなく、
「森岡、お願いだ！ここはお前しかいない！頼む、この通りだ」
先生は頭を下げながら、言った。
そんなの絶対無理だよ…。