和也が帰ってから、このなんともいえない悲しさを紛らわせるために、リビングでテレビをつける。









毎週この時間にやってるバラエティー番組。









いつもは楽しいのに今日は喋ってる司会者の声さえもうるさく感じて、自室に行こうと思い、テレビを消した。







ピーンポーン









こんな時間にめずらしいな





きっと和也が忘れ物でもしたのかな





「はーい♪」





お母さんはお客さんが来たら声が高くなるからなんだかおかしい






私も和也が来たら話したいことがあったし、お母さんと一緒に玄関へ向かった。









ガチャ








「すみません、お忙しい時間に…」






和也ではなく、綺麗な女性だった。





私は戻ろうとすると、





「昨日お隣に引っ越してきた者です。」





「あー!星野さん!?」




「そうです!親子ともども、よろしくお願いいたします」





綺麗な女性がそういうと後ろから、顔を出した男の人。





「はじめまして。星野竜也です」






「っ!!!!!!!」






星野竜也って・・・





あの学校で1、2を争うあの竜也!?






確かにすっごいイケメン。






しかも毎日見る顔だし…






あの 竜也  だ。