「ただいまー」







「お邪魔しまーす」








2人で家に入ると、






「あら!早かったのねー!



和也君もいらっしゃい♪」





お母さんは相当和也のことを気に入ってるみたいで、いつもはエプロンなんてしないのに





和也が来る時だけは可愛いエプロン来てたりする。






「あ、2人とも、まだ夕食出来上がってないから琴音の部屋でも上がっててー」





「はーい」






ガチャ







「相変わらず綺麗にしてあんなー」







「えっ!?そう・・・かな」






和也が来た時のため・・・






なんて言えないよ






「・・・」







何この沈黙・・・






なんか喋らなくちゃ






「あのさ…琴音?」









「っ!何!」









「どしたの そんな驚いて」








「///いや、ちょっとびっくりしただけだよ・・・」








「ふーん…」







「で、何・・・?」






「そういえばさ、おまえの家の隣、だれか引っ越してきたみたいだけど・・・?」






「あ、そうなんだよー!


昨日の夜にねー。で、それがどうしたの?」





「いや、別に…何でもないんだけどさ」





「ふーん…」






今日の和也は何かおかしい。





そんな悲しそうな顔しないでよ…






「ね…和也、なんかあっ」








ギュ・・・







「和也っ何して「ちょっとだけ・・・」






「ちょっとだけでいいからこのままがいい。」






私…いま和也に抱きしめられてる。






うるさいくらいに聞こえる和也の鼓動。






もう何も考えられないくらいにドキドキしちゃう












「っごめん」







そうやって和也は我に返ったように私を離す。








「大丈夫…」








数分の沈黙を母さんの声が破った







「琴音ー和也くーん!ご飯出来たよー♪」





「っ!今行く!」







私たちはぎこちなく階段を降りてダイニングに行くと、







頑張ったんだなーって思うくらい豪華な料理が並んでる








「うわー!おいしそうですねー!」






和也が言うとお母さんは





「もー 和也君たらぁー//」





なんて可愛いこぶってるし…






「食べようよ!冷めちゃうよ?」





「そうねー!和也君いっぱい食べてねー♪」





ほんとお母さんは和也に弱いんだから!







「「ごちそうさまでした」」






「じゃ、俺帰りますねー」





「あれ、今日は泊まってかないの?」





「はいっ!大丈夫です!ごちそうさまでした」






「じゃぁ、また今度ゆっくり来てねー」




「ありがとうございます」





そういって和也は玄関へ向かう。






「っ和也、また…明日」





「ん。」







いつもはこんなに素っ気なくないのに…







おかしいよ…