電車でも、あまり会話には加わらない。


円の近くで、充電のすくないケータイをいじり、乗り換え駅で皆と降りる。



別れの挨拶もそこそこに、自分だけ違う方向へむかう。


なれるとこれくらいの一人は楽だ。



エスカレーターでくだりながら、頭をかすめる昨日の裏切りを打ち消す。




イライラが止まらない。



チョコレートを購入し、どうせ数駅だからと優先席に座った。



目の前の人が電話をしているのがやたらに気になる。



後に乗ってきた制服をきた小学生が、小さい子なりのガールズトークを繰り広げる。


おい、踏んでるよ、足。



…通じるはずもなく。