恋『オムライス作るつもりだけど…食べる…??』
 
 



さっそくクゥと読んでみたのは良いけど…
 


嫌そうな顔は変わらないι
 
 



コクン…。
 
 



あ…。



食べるんだ(笑)
 
 



恋『じゃあ、作って来るから待っててね!』
 
 



その場に居ずらかったって言う理由もあるけど、



朝ご飯を抜いたせいもあってお腹もすいていたので、急いでキッチンへ向かった。
 
 

チラッとクゥの方を向くと、ソファにくるまって横になっている。
 
 

言ったら怒られるかもだけど、
 
 



可愛い☆
 
 






恋『クゥ!できたよ?』
 
 



お皿を二つ持ち、テーブルに並べる…。
 
 



恋『クゥ??』
 
 



呼んでも何も反応はない…。
 


少し心配になって、覗いてみると
 
 



恋『寝てる…。』
 
 



クゥはソファの上で丸まって眠っていた。
 
 

何となく前に座って、首を撫でてみる。
 
 



恋『可愛い…。』
 
 



首を撫でてみると、猫のように、喉をならした。
 
 

見た目は人間だけど…仕草は本物の猫みたい…。
 
 

そんな事を思っていると、クゥが目を開けた。
 
 



空『…!!!』
 
 






クゥは、びっくりするように起きた後、ジッと恋歌を見た。
 
 



恋『起こしちゃってごめんね。できたよ。』
 
 



そう恋歌が言うと、おとなしくテーブルに座って食べ始めた。
 
 

もちろん、喋る事は出来ないから黙々とオムライスを食べ続けている…。
 
 


美味しい…かな…??
 
 



恋『………………』
 
 



男の子は苦手だけど…
 


一人じゃないってのは


心地が良い…。
 


寂しくもない。
 


誰かか側に居るッて思うだけで
 


安心できる…。
 
 



恋『クゥ!』
 
 

空『…??』
 
 

恋『何があって此処に来たのかは分からないけど、家に来てくれてありがとう。これからも…よろしくね。』
 
 



笑顔で…



御礼なんて言ったの
 
 

すごく久しぶり…。
 
 



空『――。』





この時、クゥが少し微笑んだ事を
 


恋歌は知らない。
 
 
 





~二日目~





チュンチュン…。
 
 



am 9:00
 
 



恋『あ…朝だ…。』
 
 



時計を見ると朝の九時。
 
 

いつもは八時に起きて、朝食を作るのに…



目覚ましをセットするの忘れた…。
 
 

隣りを見ると、まだ気持ち良さそうに寝てるクゥ。
 
 

起こさないように、静かに起きて、リビングに行った。
 
 



恋『朝は目玉焼きで良いよね??』
 
 



まだ信じられない…。
 
 

神様もだけど、



 家に男の子が居る事も…。
 
 



落ち着かない訳じゃない…。
 


逆に心地が良い…。
 
 






あんなに人と喋ったのが久しぶりだった…。
 
 
 
目玉焼きにハムをのせようとした時
 
 
 


――ガタンッ…。
 




バキッ…。
 
 
 


恋『Σ!!!!』
 
 



二階からものすごい音…。
 


クゥがベッドから落ちたのかな…??
 


そう思っても、まったく音はなりやまない。
 
 

様子を見に行こうと火を止めて、リビングから出たとき、二階がやけに騒がしかった。
 
 
 


『フォッフォッフォッフォッフォッフォッ。』
 
 
 


この声…。
 
 


ガチャッ…。
 
 






『お主!ちゃんとやってる様だな☆』
 
 

恋『神様…??』
 
 



自分の部屋を開けると、やっぱりあの雲に乗りながら、神様が笑っていた。
 
 

隣りには、怒りくるったクゥ…ι
 
 



恋『何…やってるんですか…??』
 
 

神『フォッフォッフォッ。暇だったのでな、様子を見に来たんじゃ。』
 
 

恋『はぁ…ι』
 
 



言葉もない…ι
 
 



恋『クゥ!朝ご飯はもうすぐ出来るから、下に降りてきてね!神様も!』
 
 

空『……………。』
 
 

神『フォッフォッ。はいはい。』
 
 






そう言ってから、リビングに行き、料理の続きをした。
 
 

出来上がり、机に並べた時にちょうど二人が降りてきた。
 
 



恋『食べたら食器を流しに置いといて下さい。』
 
 



そう言った後、クゥは何か言いたげな顔をした。
 




恋『クゥ??どうしたの…??』
 
 



とは聞いてもクゥは話せないので、黙りこくったまま。
 
 



神『お主は食べんのか…??と聞いておる。』
 
 



あ…。



神様は心も読めるんだったっけ。
 
 



恋『お腹すいてないし、私、散歩に行ってきます。』
 
 






そう言って、リビングを出ようとした時に神様がひき止めた。
 
 



神『お主!』
 
 

恋『??』
 
 

神『空夜は人間だがな、中身は猫そのものだ。人懐っこい猫だからな、甘えたい時もかるかもしれぬ。』
 
 

恋『はぁ…。』
 
 



何が言いたいのかな…??





神『今はワシが居るが、主人が居ないとなると寂しくなる時もあるかもしれぬ。』
 
 



あ…。
 
 



神『気がついたようじゃな。』
 
 

恋『はい…。』
 
 



私と同じ…。
 
 





神『まぁ、猫になる前はそんな事もなかったんじゃがなフォッフォッフォッフォ――――――』
 
 
 


――――バキッ…
 
 
 


恋『Σクゥ!?!?』
 
 
 
神『うぅ…ι神様を殴るとは…良い度胸だな…グホァッ…』
 
 



そう…。



クゥの怒りに触れたのか、クゥが思いっきり神様を殴ったのだ。
 
 

みぞおちに…ι
 
 

それにしても…



神様大袈裟じゃ…ι
 
 



神『どうでも良い事じゃがな…ゲボッ。主人には反抗できんのじゃか…ワシには…グホァッ…。』
 
 



うん。



本当どうでも良い…。