「今日のマグロのお刺身美味しいわね」



「そうだなぁ、うまいな」



そんな仲の良い会話を聞きながら、タイミングを見計らって俺は口を開いた。



「あのさ、大事な話があるんだけど、俺はこの家の跡継ぎにはならない。教師になりたいんだ」



一瞬シーンと静まり返った。



「そうか……ちゃんと考えたんだな」




「うん」




「そうか、頑張れよ」




義父さんは応援の言葉をくれた。