ぎゅっ



突然の事で少し驚いた。



「あの、私は本気で好きですから!」



抱き付いた後上目づかいで見てきた。



絶対わざとだよな。




「ありがと」




俺も好きだとは嘘でも言えな かった。




まだ、菜緒がすきなんだ。



そのまま返事せずに車に乗った。



この日はもやもやとしたまま終わってしまった。



改めて分かったけど、俺は菜緒意外を好きになれないんだ。



この後、大事件が起こることは誰も予想できなかった。