「ほら着いたぞ、さっさと降りろ」




「はぁーい」




もう少し二人が良かったなんて思っている俺は重症だよな。





俺は変な顔をしている菜緒を連れて玄関に行った。




ドアを開けてくれた菜緒に続き中に入った。



昔と全然変わってないな。




玄関には家族の写真とおばさんが好きな花が沢山飾られている。




「お邪魔します」




この家にくる時この言葉を言ったことがないので違和感がする。




前は自分の家のように入ってたからな。




でも、今はあの頃とは違う。