「じゃあご飯でも食べに来て。菜緒も喜ぶと思うわ」




「いや、でも……」




菜緒は喜ばないと思う。




「隼人くん料理苦手だったから、コンビニとかで買ってるんでしょ?」




さすが、よく分かっている。




「はい」




「金曜日、お父さんが残業でご飯が残るから。じゃあ、おいでねー」




そう言って家の中に入っていった。




あの人は変わってないな。




いつも菜緒と振り回されていたもんな。




昔の事を思い出しながらコンビニに行った。