屋上で昨日あった出来事を全部話した。



「菜緒、辛かったね」



そう言って抱き締めてくる美波。



私はまた泣いていた。



昨日あんなに泣いたのにね。



涙って枯れないんだね。



私ってこんなに隼人の事が好きだったんだ。


こんなに好きなのに、どうして。


どうして、両思いになれないの。


この時、美波が居なかったら私はどうなっていたのだろう。