春休み最終日




プルルル




俺は菜緒に電話をかけた。




「もしもしっ」




……そんな嬉しそうな声出すなよ。





「今、暇?」




少しぎこちない声になっていたかも。




「う、うん」




だって、菜緒が不安そうだったから。