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不思議なことは大抵立て続けに起きる。
嫌味なくらいに立て続けに、だ。
それで大体、俺の頭は参ってしまうのだ。
何故って、俺は至って一般人でなおかつ妙に理由だの理屈だのを考える人間だからである。

突然現れ去った和装の少女。
突然贈られてきた万年筆。
突然知った従姉妹の存在。
お堅い俺の頭を痛くさせるのには充分不可解な一日だった。