『ん〜…』


真琴の必死の揺さぶりで
葉月はなんとか夢の中に
入らずにすんだ。


私のケータイがチカチカ光る。


『祐希が"了解"だって♪』


ケータイを片手に
3人に報告する私。


『よっし♪早速行きますか☆』


立ち上がり、各自持参してきた
自分の服の中で
いちばん可愛い服を身に付ける。


『どぅ?可愛い?』


真琴がくるっと回って
白のミニスカをひらりとさせる。


『うん、可愛いよ!!』


『ホントに!?』


優奈のことばに喜ぶ真琴。


『それなら祐希も、イチコロだね♪』


『きゃーーっ!!!!!』


私のことばに更に喜び
夜なのに思い切り飛び跳ねる真琴。


『よしっ♪みんな準備できた?』


『カンペキッ☆』


『んぢゃ、エンジン組もっ!』


私たちはエンジンを組んだ。


そのエンジンには
色んな思いが込められていた。


真琴の恋。

優奈の恋。

葉月の恋。


そして…私の恋。


すべての願いが叶いますように、って…。