「良かったねっ葉月っっ♪」


私は思いきり葉月の背中を叩いた。


「うんっっ!!!」


とても幸せそうな顔で
大きくうなずく葉月。


いいなぁ…


葉月のことがちょっぴり
うらやましい私。


「次どこ行くんだっけ?」


真琴がしおりを取り出す。


「たぶん博物館だよ」


思い出したように答える祐希。


「あっ……そっか///」


祐希が答えてくれると
思ってなかった様子の真琴。


また赤くなってゆく。


「でも博物館てつまんないよね〜。」


葉月があ〜ぁといった様子で
そう答えた。


「そぉか?俺は色んなモン見れて楽しいけど」


智がつまんなそうに言う葉月に
向かって言った。


「あっ着いたよ!」


真琴の声にみんなが
顔を上げる。


そこには少しレトロな雰囲気の
建物がドンと構えていた。