「ねぇねぇ!どうする?」


優奈が身を乗り出して言った。


「どうするって…何が?」


葉月の件があった後だから、
何の事を言っているのか
さっぱり分からない私。


「だーかーら!!宝探しだよっ♪どこで待ち合わせしようかっ♪」


あーあ宝探しね。
すっかり忘れてたよ。


「ねぇ、本当に大丈夫かなぁ?」


優奈が心配気味に真琴に聞いた。


「大丈夫だよ♪それにこんな機会めったにないしっ♪優奈も本当は智が来るから行きたいんでしょっ?」


「えっ」


優奈の顔がみるみる赤くなっていった。


私も最初は見つかったらヤバいから
行きたくない!!って思ってたけど、よくよく考えてみれば
こんな機会めったにない。
しかも恋にも効く可能性大!なおまじないだし、行きたいって思うようになった。


「待ち合わせ時間はぜったい真夜中ね!!」


真琴が両手を合わせ嬉しそうに言った。


そこに


「なんの話してんの?」


「!!!」


智と祐希がやって来たのだ。


「あ…えっと…」


急に大人しくなる真琴。


「今日やる宝探しの計画立ててたんだよ」


葉月が真琴に代わってそう言った。