「う〜ん……」


長く考えこむ私の顔を
祐希はハラハラしたような
ドキドキしたような様子で
見つめている。


私は嫌ってゆーか、
気まずいけど…


優奈の気持ち考えれば
一緒がいいよね…


…………よしっ!


「…わかったよ。」


「よっしゃ!ありがとう由香!!」


嬉しそうに席に戻る祐希。


友だちの事なのに
あんなに喜んで……


………なんかいいな…


私は早速
真琴と一緒にはしゃいでいる
優奈の元にいった。


「優奈」


「ん?なに由香」


優奈が笑顔で振り向いた。


私はそんな優奈の
耳元でにこそっと言った。


「宝探し、智も来るって♪」


「ほっほんとに!?!?」


急に手を口にあて
立ち上がる優奈。


「ほっほんと由香?ほんとに…?」


「うん!!」


「きゃーーっ!!!」


優奈がぴょんぴょん
飛び跳ねだした。


バスの中のクラスメートが
優奈と私に注目する。


よっぽど嬉しいんだな…♪


私は
いつまでも飛び跳ねる優奈を
かわいいと思った。