「楽しみで何が悪いのよねぇ☆」


真琴が身を乗り出し
葉月と優奈に言う。


2人は

「真琴テンションあがりすぎー!」

と笑った。


「おい上野」


「ん?」


声を掛けられ当たりを見回すと
反対側のバス席に座っている
祐希が「オレだよ」と呼んでいた。


「きゃー祐希〜!!」と心の中で
叫んでいるにちがいない
くらい目がハートになっていた真琴。


葉月と優奈も祐希を見る。


「あのさ…」


そう言うと祐希はいきなり
立ち上がり
私たちの目の前まで歩いてき、
ガバッとその場にしゃがんだ。


「えっなに!?」


いきなりの行動に驚く私。


祐希は言った。


「宝探しさ、智も一緒にいいかな」


…え?智?


…気まずい…。


てゆーか…
喧嘩してたんじゃなかったの?


「…仲直りしたの?」


「うん…ダメかな?どーしても行きたいって言ってて…」


…祐希、智に話しちゃったんだ。

手を合わせ頼み込む祐希。