そんな私たちの目標の
4人の中に、智が入っている。


智はその4人の中では
盛り上げ役になっていた。


いつもバカ言ってみんなを笑かす
クラスの盛り上げ役にもなっていた。


優奈の情報によると
智は私にふられた事で
相当落ち込んでいるらしい。


それを聞いて
智のことを気にしだす私に


優奈は

"必ず好きにさせて由香の事忘れてもらうから!大丈夫"

と言った。


その笑顔はまさに恋する乙女の顔だった。


「由香〜☆」


授業が終わり、パソコン室を
出ようと席から立ち上がる
私の元に、真琴達がやってきた。


真琴は私の顔を見るなり言った。


「宝探しに、祐希読んでくれない?」


両手を合わせ頼む真琴。


「え!?自分で呼びなよ」


「呼べないの!恥ずかしくて…」


眉をひそめて言う私に
真琴は顔を赤くして言う。


「こういうのも何かのチャンスかもしれないじゃん」


はぁっと言う私。


「ムリムリ!!恥ずかしい…」